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不可聴域

2005/11/25

またまた営業のHです。
僕があまり好きじゃない言い方に「勝ち組」とか「負け組」っていうのがあります。
カテゴライズというか、もっと判りやすく言えば「分類して要約する」のが上のようなレッテル貼りですよね。「時間がない!!」なんて言いながら森羅万象をとりあえず判った事にするために要点だけを抜き取って、自分の中で有益か無益かを振り分けているんだと思うんです。
そうなってしまう理由は判らなくもありません。
世の中には替わりはいくらでもあるから、自分の必要とする条件にちょっとでも合わなければ無理して付き合う必要がない。
「もうちょっとマシ」を探せばいくらでもあるからそんな事に構っちゃいられない。
それでも日本で経済活動をする限り、今月の支払いが迫ってくるからしょうがない。
それができなくて、なくなった会社は「負け組」です。
ところで、こんな話があります。
かなり前に世の中の音楽フォーマットがレコードからCDになりました。
CDを開発した当時は効率化のため「不可聴域」という人間に聴こえない周波数をカットしたのです。確かにCDの音はクリアで、レコードのように聴く時々によってのバラつきもなく、正確に情報を伝えてくれるという意味で画期的な構造、今で言う「ディジタイズ」が実現しました。
それでも、「何か」が足りない。
音楽に大切な人を感動させる「何か」が抜け落ちた音だったのです。
そこで、心ある人たちが色んな研究をしたところ、社会が「人間の耳に聴こえないから不可聴域」だと見なしてカットされた周波数は、実は人間が皮膚の震動など鼓膜以外の五感で聴いていたのではないかと言う事が判り始めました。
そこで最近になってアナログレコードが見直され始めたのです。
何しろ素のままの素材ですから。作為のないものを好む気持ちは良く判りますよね。
(正確に言うとマニアックなレジスタンス、いわゆる”アンチCD派”は
                細々と生きていたワケなんですけど;笑。僕の事じゃありませんよ?)
そして何より音楽は情報であると同時にそのひとりひとりにとっての情動作用だったからです。
  余裕のある人間とは作業化された生活よりも
                様式化された生活を持てるものだったと言う事でしょうか?
これで僕がレッテル貼り、「勝ち組」「負け組」って言い方がキライな理由も判って頂けたと思うんです。僕は判ったふりをするのが好きじゃないんですね。
もし僕がレッテルを貼るんなら、それはあくまで「僕基準」です。そして僕は自分を人を裁けるほどエラいと思った事がない。僕だって時間がない事もそりゃ~~ありますが、決め付けはしたくないと思ってるんです。譲れない部分もあるけれど、それはよっぽどの場合。
        それよりも「不可聴域」がない味気ない生活の方がオソロシイ。
誰かが誰かを「負け組」だと決め付けたって、そりゃその人の主観ですよ。それでもその「負け組」の人は誰かにとって大事な人なワケです。でも今の社会って「負け組」呼ばわりした人勝ちですよね。関係ない人まで「あ~アイツ負け組だ!」なんて言うワケですよ。
これは14?15世紀頃の魔女裁判の構造です。まことによろしくない。
          そして、これは、今の住宅産業の構造でもあるワケです。
「時間がない!!」人は最後まで読んで頂いて感謝します。
             こんな事(↑)考えてないで、仕事しろって言われそうやな。(笑

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