ユニバーサルブログ

ユニバーサルブログ

巾木をなくしたい?

2011/04/27

先ほど、とある事で良くして頂いている方とお話をする中で、
「巾木をなくしたデザインをしたい」
と言うお話がありましたので雑感をば。営業のHです。
建築の進化する過程において、隙間をうめるためなどに枠材や巾木、廻り縁などが必要とされて、
さらにそれらに「装飾があった方がいいんじゃない?」って事になってデコラティブになって行き、
日本では「プロヴァンス・ブーム」が起こったので、装飾と言う「意味の過剰」が起こってしまって、
それらを本来的なところに戻すために、シンプルモダンが流行った。
って経緯を考えると、巾木ってのは確かに成り立ちが「隙間を隠す」って物だった(と思う)ので、
技術的にその隙間なく施工できるんなら、なくしてみるってのも手かも知れませんね。
最近じゃ、アルミ巾木なんて物もあるらしいし。
http://www.ashibane.co.jp/product/photo/habaki-b.jpg[外部リンク]
と、ここで気になったので、巾木の歴史を調べてみました。
「巾木の歴史」では何もそれらしいのは出ませんでしたが、
「Molding History」で検索すると、このページが出ました。
http://www.sfvictoriana.com/details/pages/1.htm#classicalprofiles[外部リンク]
ここによるとアメリカにおいては、産業革命によって広まったギリシャ様式のデザインが、
宗教的な背景をもって一般家庭にまで広がった とされているようです。
「Molding」がアメリカン・スペリングなので、「Moulding」でやると結果は違うかも知れませんね。
つまり、巾木ひとつとっても、宗教的な意味がある と言う事のようですね。
それをおいても巾木には掃除機で壁を傷めないなどの実用性もありますし。
今、あえてその実用性と歴史に裏づけされた物を再検討するなんてのはいい事かも知れませんね。
ただ、個人的にはH623なんかのイイ感じの巾木[UJ HP]が通ってる部屋ってのは好きな方でして。
これが濃いぃ色でビシっと入ってると、いいな と感じてしまう根っからの輸入建材業者でございます。

ブログ一覧に戻る

アーカイブ

ブログカテゴリー

ブログ最新記事

Imported Building Materials Companyユニバーサルジャパン