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【価値=思い入れ】と言う論理

2008/02/20

世の中のモノの価値が低くなっていると言う物言いには、
ほんの少々の錯誤がありはしないかと思うであります。
営業のHです。
僕が良く持ち出す経済用語の「限界効用 逓減の法則」ですが。
簡単に言うと、
「胃が痛いからと言って、胃薬ばっかり飲んでいると、多く飲まないと効かなくなる。」
ってのが逓減の法則なんです。多く飲まないと効かなくなった人にとっての、
錠剤1個当りの価値が当初より低くなってる状態の事を指します。
しかし、
逓減の法則が絶対的に真だとしたら、理解できない事例があるんですよ。
何かの本で読んだのですが、どこかの原住民は「自分の石」ってのを持っていて、
それをとても大切にするんだそうです。
それは何気なく拾ったり、誰かから譲り受けたりするらしいんですが。
その石自体が、宝石のようなモノかと言うと決してそんな事はなく、
そこら辺に落ちてる花崗岩だったりするワケですよね。
何かで代替が利くだろうその石ッコロに、その方々は時に生命を賭けたりするワケです。
ちょっとコレは極端な例と言えばそうですが、
モノが溢れかえってる日本の今の状態と、石がそこらじゅうにあるその原住民の状態と
何が違うって、位相学的に見てもそう変わるもんじゃなし。
物事に対して【価値】を見出すのは、そこにいるその人自身だと言う事です。
つまり、
一生懸命、ツライ思いをして高い山に登った人は、
その山での思い出の象徴として、【山】を好きになるんだろうし、
安っぽい揶揄ですが、ヘリコプターでてっぺんまで20分で行っちゃった人は
山よりも【ヘリコプター】を好きになるかも知れないし。
世の中のモノに価値がなくなってるんじゃなくて、
モノに対する思い入れがなくなってるだけだと思うでありますよ。
例えば、
夫婦ってのは、結婚式挙げたり、戸籍登録されたからって夫婦になるんじゃなくて、
一緒に過ごした時間が長ければ長いほど、夫婦として形成されて行くものだろうし、
その部分で期待しすぎて、「ハイ!今日から夫婦!」って厳然とした境目があると
思ってた人が、離婚しちゃったりするんだろうし。
だったら、
モノの価値ってのは、そこにどれだけの愛情を持てるかどうかって事じゃないかと。
じゃあ、
やはり今はその価値を再確認させる仕組みが必要なんじゃないか?なんて思うんです。
自分達が提供するモノが、【誰かにとっての石】になれるとしたら、
コレはスゲぇいい事なんじゃないかと思うんですよ。
そしてコレが現代でのビジネス・モデルになり得るんじゃないかな~と。
【捨て石】にされるよりよっぽどいいッス(笑

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