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伝統や定石、それに纏わる付加情報

2007/09/04

物事や事象には必ず、それらが生まれるために
必要だったバックボーンがあるはずです。
それを蔑ろにした【モノ】だけの提供には限界があります。
自ら流行を短命にしているのではないかと穿ってしまうくらい。
別にスノッブになってウンチクをカマせと言ってるワケではないんですが、
せめて何事かの事象に相対した時に、その姿勢を正すようにする事を
考えていきたいと思います。

例えば#66デザインのドアには十字架があるんですな。
ですから、クリスティアンの多い欧米圏では定番なんですが、
一億総無宗教と言っていい日本ではその重みが違います。
       「そんな事はどうでもいいや。」 
       僕もそう思ってしまいがちですが(笑
そう言った【宗教的見解の差】で戦争が起こるのが
国際社会なんですよねぇ。
せめて西洋建築を志すなら、この違いは理解しておいて欲しい。
和風建築でもそうです。今の若いビルダー様で
書院は勉強机だった事を、床の間は家の主人が座る場所だった事を
知ってる人って何人いるんでしょうか?
そうした理由で 物事に対する時に、その物事の【価値】を大切にすればする程、
自分の襟元を正すようにしたいと思うんですよねぇ。
そう言えば、こう言うのは関東圏じゃ【粋】と言うんじゃなかったでしたっけ?
【粋】とは「程よい羞恥心がある」「物事に拘泥しない」事を言うんだそうです。
例えば、スーパーで。
おばさんがお惣菜を買った後に、「揚げたて」の商品が陳列棚に並んだ。
     
       「取り替えてよ!同じ金額払ってるんだから!」
こんな事言えるのが現在の消費者絶対優位市場。
応じるのがカスタマァサチスファクショ~ンを志すグローバル視点な一流企業。
でも決して【粋】ではございませんな。
’80年代に「エコノミック・アニマル」と揶揄された日本人。
あの時代に日本人が失ってしまったのが、この【粋】と言うヤツじゃないかしら?
・・・なんて、あえて落語に出てくるご隠居みたいな文体で、
関西生まれの僕が語ってみました(笑

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